形成外科と整形外科の違いって?
よく似た響きの為、どう違うのかよく分からない?どちらに行ったらいいのか分からないと思われる方が多いのではないでしょうか?
実は、私も形成外科に入職するまではいまひとつピンと来ておらず、また、周りの人に形成外科ってどんな事をするの??どんな時行けばいいの?などのお声を聞くことが度々あります。
そこで、同じ外科でも整形と形成、知っていそうで案外知られていないこれらの違いについて、少しお話させていただきます。
少し難しい言い方になってしまいますが、日本形成外科学会によると「形成外科とは身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対してあらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質"Quality of life”の向上に貢献する、外科系の専門領域。」ということだそうです。
簡潔にいうと、体表面の異常を正常に戻すことを専門とする診療科で、皮膚の外科とも言われています。
例えば、「子供さんがブランコから落ちて顎を切ってしまった‼」や、「砂利道で転んでしまって膝がパックリ割れてしまった‼」などなど・・・
子供さんのケガでどこに行ったらいいのか迷われる親御さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? ちょっと気を抜いた時に、子供ってケガをするものですよね(*_*;
このような時、親御さんの頭に浮かぶのは、小児科?整形外科?皮膚科?形成外科?どこに行ったらいいの⁇と、痛がる子供と病院選びで頭の中がグルグルしてしまうと思います((+_+))
その時は、ぜひぜひ形成外科にお任せください‼ 切り傷をきれいに縫ったり、傷跡をきれいに治す方法を知っているのが形成外科です。
子供さんの傷口、できるだけきれいに治したいですよね☆ なるべくキズ跡を目立ちにくいように治すのならば、形成外科を受診されるのがおススメです。
キズ跡ばかりをお話ししていますが、そればかりではありませんよ‼
形成外科では、さまざまな治療をしてます。
まずは、これら2つの科の主な診療範囲について簡単に説明します(#^.^#)
形成外科・・・身体の表面の見た目、外傷について専門に扱う外科です。
(例)
- ケガ、やけど、床ずれなどの傷、またはキズ跡
- 皮膚の病変で切除などが必要なもの、生まれつきの母斑(あざ)
- 手術後の皮膚の瘢痕ケロイド
- 刺青(入れ墨)を消す
- 加齢による眼瞼下垂症
- 巻き爪、陥入爪
- ばね指、腱鞘炎
- 美容など
整形外科…身体の芯になる骨や関節など骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系を「運動器」と呼びます。この「運動器」の機能改善を目的として治療する外科のことを整形外科といっています。
- 骨折、捻挫、打撲
- 関節症、神経障害、骨粗しょう症
- リハビリテーション
- 腰痛など
整形外科は、もし、体のどこかが痛いとか、事故でケガをしたとか、手足が痺れて思うように動かせないといった症状でお困りの際は受診してみて下さい。
とてもとても簡単な説明でしたが、『形成外科と整形外科の違い』少しは参考になりましたでしょうか? どこに行ったらいいか迷われている方のお力に少しでもなりますように…☆☆